3年間で社員14人が辞めていった「社員9名のブラック企業」で働いて分かったこと。ブラック企業の見分け方とは?
- 2021.07.18
- 体験談
「9人しかいないのに14人辞めるってどういうこと…?」と一瞬思いますよね。
社員が入社してはすぐ辞める会社だったのです。
入社半年で面接官をやり、1年で、部署内で一番の古株になるという現象が起きました。
そして数ヶ月ごとに人が辞めては、新たに募集をかけて採用していました。
そんな「残業代なし・毎日終電・社員がすぐ辞めるブラック企業」で3年間働いてみて分かったことをシェアします。
なぜブラック企業が存在するのか?
ブラック企業にも色々なタイプがあると思いますが、私の入社した会社は創立して10年ほどの小さな印刷系の制作会社でした。
残業代が出ないのに終電まで働き、ボーナスも少ない。
それでももっと利益を上げないとダメだという社長。
忙しくて死にそうなのに、お客さんに「まだまだ余裕があるので仕事ください」という社長に怒りを覚えました。
なぜこんなに仕事をしているのに利益が出ず、給料が少ないのか。
それは下請けの下請けの下請けの下請けくらいの位置で回ってくる仕事だったからです。
マージンが多くて利益が少なかったのです。
仕事の内容は自分のやりたいことだったとしても「どんな経営をしている会社かを知ることも大切」だと学びました。
働けば働くほど損をする「サービス残業」や「みなし残業」はもう絶対にしたくないです。
時給換算したら最低賃金を下回っていたと思います。
ブラック企業で働いて失ったもの
入社初日から残業し、毎日ほぼ終電まで働いて、すぐに精神的ゆとりがなくなり、付き合っていた彼氏ともうまくいかなくなり、別れてしまいました。
土日は疲れてほぼ1日中眠り、予定があってもギリギリまで起きれないため遅刻が増えました。
友達と遊びに行っても、心から楽しむゆとりがなくなっていました。
忙しくて食事は近くのコンビニ弁当ばかり、ストレスでお菓子もたくさん食べ、疲れをとるためにマッサージへいく生活をしていたら、いつの間にか借金が増えていってしまいました。
結果的に3年働いた後、体調がおかしくなり、会社を辞めることになりました。
精神的に追い詰められていたり、人間関係のトラブルがあって自分で退職を申し出るのが難しい場合は、退職代行サービスを利用するのがおすすめです。
会社を辞めてからは、みるみる体が軽くなっていき、歩いていると体が浮いていきそうな感じがして、こんなに体に負担をかけていたのかと実感しました。
ブラック企業で働いて得られたもの
働いて良いことなんて何ひとつなさそうなブラック企業ですが、得られたものもあります。
報酬は仕事の量に見合っていませんでしたが、短納期の仕事を数多くこなしたことによって、効率よくスピーディーに仕事ができるようになりました。
また、小さい会社だったので1人に任される仕事の範囲が広く、経営・営業から制作までの視野を持って仕事ができるようになりました。
世界的な不景気の最中での転職だったので、まだ実力のない自分にとっては、正社員として雇ってくれる会社があるだけでもありがたかったです。
発展途上の会社があるということは、発展途上の自分でも働ける場所があるということです。
忙しかった分、短期間で実力が付き、3年間働いた頃には、今よりも良いところへ転職できる自信がついていました。
安い費用で募集を出せる転職サイトは要注意!
私は気軽にネットで応募できる転職サイトで応募して、ブラック企業に入社してしまったのですが、入社後に採用に関わった時、その転職サイトが安く掲載できる転職サイトだったことを知りました。
そういった転職サイトは採用にかける予算がない会社や、離職率が高くて採用ばかりしている会社が利用している可能性が高いです。
その後転職する際に利用したのは、転職エージェントに登録して、まず転職エージェントのスタッフと会って面談をし、その後スタッフが自分にあった企業をメールで紹介してくれるシステムのところでした。
そこで紹介された企業は自分で探すよりも良い企業ばかりでしたし、実際転職した先も、労働環境の良い職場でした。
転職の際は、優良企業を紹介してくれる転職エージェントに登録することをおすすめします。
最後に
私の場合、仕事内容自体は楽しかったので、3年は働こうと決めていましたが、その判断が正しかったのかは分かりません。
今の仕事にプラスにはなっているので、結果オーライですが、すぐに辞めて他の会社に行っていれば、借金をせずに済んだかもしれませんし、20代の貴重な3年間をもっとキラキラしたものにできたかもしれません。
ブラック企業にも色々ありますが、上司のパワハラが横行するような悪質なブラック企業の場合は、体調や精神が壊れる前にすぐに辞めるべきです。
社会に出たばかりで「会社とはこういうものだ」と思ってつい働いてしまったり、忙しすぎて転職を考えるゆとりがなくなってしまうのがブラック企業の怖いところです。
私は「辞めていく人たちは賢い判断ができる人だ」と思いながらも、自分は進行中の仕事を終わらせなければという責任感で、働き続けてしまっていました。
仕事が人生の全てではありません。
おかしいと思ったら、試用期間でスパッと辞めてしまいましょう。
会社を辞めるのは心苦しさを伴いますが、会社も失敗を繰り返し、だんだんと良い会社になっていくものです。
たまたま未熟な状態の会社に採用されてしまっただけですから、責任を感じる必要はありません。
自分を一番大切に思うことを忘れずに、賢い判断をしましょう。
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